アクチスリープBTモニターの製品情報、特徴、価格、データについて
この商品は2015年3月をもって廃番となりました。修理・サポートは引き続き対応させていただきます。
睡眠・覚醒の評価、活動測定など 生体リズムの調査・研究のために
アクチスリープモニターBTはアクチライフソフトバージョン6.8.1以降でないと使用ができません
米国アクチグラフ社製アクチスリープBTモニターは、その名前の通り睡眠の質やリズムをモニターする器械です。現代日本のストレス社会においては国民の5人に一人が不眠に悩み、睡眠障害はうつ病と密接なかかわりを持つ深刻な病気としてとらえられています。
「アクチグラフ」とは加速度の長期間記録器(ロガー)の総称になります。
アクチスリープBTモニターの中には精度の高い3次元加速度計が搭載されて30Hzでサンプリングをします。被験者はこのモニターを非利き腕の手首に装着して、睡眠中の体動がアクティビティカウントとして算出されます。最長31日までデータが記録できるので、サーカディアンリズム研究、時間生物研究、睡眠研究等長期なデータ採りに必須な機器として様々な研究機関で好評を得ています。
照度計が搭載されているので、データを見れば被験者が外出しているか屋内にいるかがはっきりと分かります。人間の体内時計は25時間程度と言われていますが、それをリセットしてくれるのが朝に浴びる光です。朝日を浴びてから16から18時間後にメラトニンが分泌され体温が下がり安らかに入眠できるのが本来の睡眠リズムです。携帯電話、パソコン、LED照明の使用が広がっている現在、睡眠障害の大きなファクターとなるのは光です。アクチスリープBTモニターの照度計はサーカディアンリズム(慨日リズム)をリセットする波長(460nm程度)を中心に光を拾って記録していきます。
左のデータは被験者が日本から米国に行ってまた日本に帰ってきたデータです。このダブルプロット方式によるデータを見ると日本にいる間は夜12時から朝6時まで睡眠をしているのでアクティビティが少なく白くなっていますが、アメリカにいる間はそれがずれています。日本に帰ってくるとまた以前と同じ時間帯に睡眠がもとに戻るのが分かりますが、これがアクチスリープBTモニターによるサーカディアンリズムの計測です。
睡眠・覚醒判定には、米国の睡眠学会で古くから使われている「Cole-Kripke」と「Sadeh」の2種類のアルゴリズムに加えて、任意のアルゴリズムを使用することができます。PSG(ポリソムノグラフィー)との相関性も高く、85%以上の精度が証明されています。また睡眠解析の結果は全てCSVやPDFで出力することもできますので、データの処理も大変楽です。
バリデーション:アクチスリープBTモニターは姉妹製品のGT3X-BTと同じ加速度計を使用しています。GT3X-BTモニターを使用した文献をリファレンスとして使用することも可能です。アクチグラフ社のリサーチデータベースにアクセスください。
アクチスリープBTモニター(ActiSleep BT Monitor) 製品仕様
パラメータ | 体動、歩数、体位、照度 |
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加速度センサ | 3軸ソリッドステート |
解像度 | 12ビットA/Dコンバート、2.93mG (Raw Data時) |
加速度レンジ | +/-6G |
サンプリングレート | 30〜100Hz (10Hz刻み) |
メモリ容量 | 512MB |
バッテリ寿命 | 30日 |
PC接続方式 | フルスピードUSB2.0 (45秒以内でデータのダウンロードが可能) |
防水仕様 | IPX7 (水深1メートルに30分間) |
照度計レンジ | 350〜850mm (ピーク600m) |
記録時間 | 40日 (30Hzで測定の場合) |
キャリブレーション | 不要 |
本体寸法 | 4.6×3.3×1.5cm |
重量 | 19g |
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